今回は不耕起栽培の畝の作り方を紹介していきます。
畝づくりの前に・・・
さっそく畝づくりを始めたいところですが、最初に考えておくことがあります。
それは「畝の幅」と「畝の配置」です。
不耕起栽培の畑は、作物ごとに畝を作り直す慣行栽培と違って、畝を作るのは最初の1回だけです。
一度作った畝は、崩れたときに修復するくらいで大きく土を動かすことはありません。
作物ごとに畝幅を変えることができない不耕起栽培では、どんな野菜にも対応できる畝幅であることが重要です。
毎回畝を作り直していたら、畑を耕しているのと変わりませんからね。
個人的には、いろいろな野菜を幅広く育てるのなら1メートルの畝幅をオススメしています。
畝幅が1メートルあればトマトやキュウリなど広いスペースが必要な野菜は1列で、ジャガイモや大根のようにスペースをあまり必要としない野菜は2~3列植えで栽培することができます。
カボチャやスイカのように、ツルが伸びて多くのスペースを必要とする野菜には、畝を2つ繋げることで幅2メートルの畝として使用することができます。
すべての畝幅を揃える必要はありませんが、どんな形の畝をどのように配置したら、無駄なく畑のスペースを使えるかじっくりと考えましょう。
後から畝の配置を大きく変えるのは、なかなかの重労働になります。
畝づくりに必要な道具
畝づくりに必要な道具は2つだけです
先端の尖ったスコップと
鎌です
それと、必須ではありませんが、このように棒にロープを結んだもの(さくり縄)があると、慣れていなくても真っすぐな畝が作れるので便利です。
不耕起栽培の畝づくり
それでは畝づくりを始めていきましょう。
ここが今回畝を作る場所です。
まずは、畝を作る範囲の草を鎌で刈り取ります。
根っこまで引き抜く必要はありませんが、このときに少し土の表面を荒らすようにしておくと、後で上に乗せた土が馴染みやすくなります。
ここで刈った草は最後に使うので、とりあえず隅によけておきましょう。
次に、畝の両側にスコップを突き刺していきます。
さくり縄があるなら、このときに畝の両側に紐を張っておくと真っすぐな畝ができます。
このように畝の両側にスコップを突き刺して、地中の根を切っておきます。
この作業をやっておかないと、両脇の土を畝に盛るときに草の根が絡まって作業がしにくくなります。
次に、スコップを突き刺した切込みの外側の土を、スコップですくって畝の内側に盛っていきましょう。
普通の畑なら、10cm程度の畝の高さがあれば良いと思います。
水はけが良い畑なら5cmほどの低い畝に、水はけが悪い畑なら15~20cmの高い畝にしましょう。
畝に土を乗せたら、スコップの刃やレーキなどを使って表面の土を平らにならしていきます。
最後に、はじめに刈った草を畝の上に敷き詰めれば完成です。
写真の畝は、畝幅1メートル、長さ3メートルの畝ですが、およそ20分程度で完成しました。
不耕起栽培最大の魅力は、なんといっても畝づくりの手間からの解放です。
一度畝を作ってしまえば、以降の畝づくりの手間からは解放されます。
地面を耕す必要もないので耕運機や鍬などの農機具も必要なく、スコップと鎌さえあればすぐに家庭菜園をはじめることができます。
「土地はあるけど農機具がないから手を出せない」という方は、不耕起栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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