まだまだ寒い日が続きますが、今日はトウモロコシの種まきをします。
こんな時期に夏野菜のトウモロコシ?と思うかもしれませんが、この時期に種をまくのにはちゃんと理由があります。
それはこのトウモロコシの天敵、アワノメイガの被害を受けないようにするためです!

家庭菜園でトウモロコシを栽培するには、避けて通れない害虫がこのアワノメイガ。
家庭菜園で無農薬のトウモロコシを育てたことがあるなら、まず間違いなく被害に遭ったことがあると思います。
アワノメイガという1cmそこそこの蛾の成虫がトウモロコシに卵を産み付けて、その幼虫が茎や実を食い荒らします。
収穫したトウモロコシの皮を剥いたときに大きな幼虫が出てくると、虫が苦手な人にはちょっとしたホラーです。
ただ、この憎きアワノメイガは7月~8月に発生の最盛期を迎えるので、6月頃に収穫することができれば被害を最小限に抑えることができるのです。
そこで今回紹介するのが、3月に種をまいて6月に収穫するトウモロコシの促成栽培です。
トウモロコシの促成栽培
トウモロコシといえば夏野菜の代表で、種まきの適期は通常だと5月頃からです。
発芽適温が25~30度と高いので、普通に種をまいても芽がでないか芽が出ても寒さで枯れてしまいます。
そのため、「透明マルチ」と「ビニールトンネル」で2重の保温をして、気温が上がるまで苗を保護してあげる必要があります。
さて、実際に作業していきましょう。
まずは畝を作って透明マルチを張ります。

透明マルチは黒マルチよりも地温上昇効果が高いので、寒い時期の促成栽培に最適です。
次にマルチに穴を開けます。
株間は30cm、条間は40~50cmくらいです。

ちなみにマルチカッターはペットボトル製の手作りです。
次はいよいよ種まきです。
品種は「ゴールドラッシュ86」。
低温でも発芽が揃いやすい品種で、トンネルでの促成栽培向きです。

間引きは面倒ですが、まだ気温が低くて発芽が揃うか不安なので4粒まきにします。

種をまいたら、土を被せてたっぷり水をやりましょう。
次はビニールトンネルです。
まずはアーチ支柱をたてましょう。
間隔はだいたい70~80cmくらいです。
狭いぶんには構いませんが、あまり間隔を広げるとトンネルを張ったときにビニールが弛んでしまい、風で剥がれやすくなってしまいます。
支柱の上からトンネル用のフィルムを張ります。
風で飛ばないようにしっかりと両端を土に埋めましょう。

最後にグラスファイバーのポールでトンネルフィルムを外側から押さえます。
こうすると、トンネルフィルムが風でなびかないので飛ばされにくくなります。

以上でトンネルが完成です!
これだけしておけば、3月でも暖かい昼間ならトンネルの内側は20度以上まで温度が上がります。
トウモロコシの種が発芽するには十分な温度です。
問題は寒さの方ですが、トウモロコシは意外に寒さに強いので、今までの経験からすると外気温が4度を下回らなければトンネルの中のトウモロコシは枯れることはないようです。
さすがに氷点下には耐えられないので、この時期は週間予報とにらめっこして種まきのタイミングを見計らっています。
後はもう冬が戻ってこないことを祈って発芽を待つだけです。
お付き合いありがとうございました。
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