玉ねぎの栽培で一番失敗しやすいのは何といっても「冬越し」です。
出来の良し悪しは別として、冬越しさえできれば半分成功したようなものなので毎年気を遣うのですが、現実は上手くいかないもので春の玉ねぎマルチにはこんな感じの「歯抜け」ができてしまいます。

私はこういう歯抜けがあると何だかもったいない気分になってしまうタチなので、毎年冬に苗が枯れて歯抜けになってしまった部分には、「ほうれん草の種」をまくようにしています。
「玉ねぎ」と「ほうれん草」はコンパニオンプランツの関係にあって、近くで栽培するとお互いの病害虫を予防してくれる効果があります。
お互い必要とする肥料分も違うので、ほうれん草のために追加で肥料を与える必要もありません。
種まきから収穫まで
ほうれん草の種には「春まき品種」と「秋まき品種」があるので、ちゃんと春まき品種を選ぶようにしましょう。
種はまく前日にひと晩水に浸けて吸水させておくと発芽しやすくなります。

冬の間に固くなった土を少しほぐして、ひとつの穴に3~4粒ずつ種をまきます。

種をまいたら発芽するまでは、乾燥させ過ぎないように気を付けましょう。
種まきの時期は地域や品種によってマチマチですが、中間地基準で4月上旬頃。
霜が降りる日も少なくなって、玉ねぎが新しい葉を伸ばし始めたころが目安です。
多少早いぶんには問題ありませんが、種まきが遅すぎると玉ねぎを収穫した後にほうれん草だけ残ってしまうので、いつまでたってもマルチが片付けられなくなります。
~ 種まきから15日後 ~

無事発芽しました。
本葉2~3枚くらいになったら間引いて1本にしましょう。
~ 種まきから35日後 ~

周りの玉ねぎと一緒に順調に成長しています。
~ 種まきから50日後 ~

玉ねぎも順調に肥大しています。
見ての通り、玉ねぎの葉っぱは伸びますが、根元の部分は空いているのでほうれん草の成長には影響ありません。
~ 種まきから65日後 ~

6月上旬には、玉ねぎと一緒にほうれん草を収穫できます!
無駄になるはずの玉ねぎマルチの穴から、立派なほうれん草が収穫できました。
種まきと間引き以外は何も手を加えていないので、とくに手間もかかっていません。
試してはいませんが、春まきの品種を選べばコマツナでも同じことができるのではないでしょうか?
このような感じで、冬に玉ねぎ苗が枯れてしまったら、ほうれん草の種をまいてみてはいかがでしょう。
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