12月に入ってますます寒くなり、霜が降りる日も増えてきました。
10月下旬に植え付けたいちごの苗も、冬支度を始めています。
上の写真が11月上旬の苗の様子。
こちらが12月上旬の苗の様子です。
見てのとおり、いちごは気温が下がるとこのような地面に貼り付いたような形に変化して冬越しの準備を始めます。
このような苗の状態は「ロゼット」と呼ばれます。
いちごはロゼット状態になることで北風や雪の影響を受けにくくして、厳しい冬を乗り切ります。
ロゼット状態になったいちごの苗はかなり耐寒性が高く、多少の寒さではビクともしません。
私の居住する地域は寒い時期には最低気温がマイナス4~5度くらいまで下がりますが、対策はワラやモミガラで軽くマルチングをするくらいです。
寒冷紗やビニールで被覆をしなくても、問題なく冬を乗り切れています。
品種によって差はありますが、いちごは最低気温が5度を下回るようになるとロゼット状態になり休眠期に入ります。
そのため12月から翌年の2月頃までは、いちごの世話はほとんど必要ありません。
※冬に霜が降りない暖かい地域や、ハウス栽培のいちごには該当しません
冬のいちごの世話は基本的に2つだけ
- 時期外れの花の確認
- 茶色く枯れた葉を取り除く
以上です。
時期外れの花の確認
最近のいちごはハウス栽培用に品種改良されたものが多いので、休眠が浅くまだ寒い時期に花が咲いてしまうことがあります。
この時期の花は実をつけても大きくならないので、苗のエネルギーを無駄に消費しないためにも見つけたら早めに摘み取ってしまいます。
花を咲かせるのは、3月以降の「霜の心配がなくなってから」にします。
半月に一度くらいのペースで良いので、畑の様子を見に行って時期外れの花が咲いていないか確認しましょう。
茶色く枯れた葉を取り除く
もうひとつは「枯れた葉の摘み取り」です。
寒さに強いいちごの苗ですが、やはり中には枯れてしまう葉もあります。
赤く紅葉しているくらいなら良いのですが、茶色くなって完全に枯れてしまった葉は付け根から取り除いてやりましょう。
紅葉した葉
枯れた葉
この「枯れた葉」は冬の間はそれほど神経質になる必要はありませんが、春になって新芽が伸び始めるまでにはすべて取り除いておきましょう。
新芽はロゼット状の葉のように寒さや病気に強くないので、枯れた葉が近くにあると病気になってしまうことがあるので注意が必要です。
この時期のいちご苗は外見にあまり変化がありませんが、春に実を結ぶために根をゆっくり伸ばして力を蓄えています。
大切に管理して春に美味しい実を収穫しましょう。
コメントを残す