貴重な梅雨の晴れ間を利用して畑の様子見に。
急いでやらないといけない作業はないですが、私は時間があれば少しでも畑を見に行くようにしてます。
畑が家から近いこともありますが、病気や害虫なんかは発生初期に見つけられれば簡単に対処できることも多いので。
連日の雨のせいか随分とゆり根が成長しています。
1.5メートルくらいの高さはありそうです。
ちなみに下の写真は2か月ほど前の様子。
比べてみると成長の早さが分かります。
ゆり根はそれほど栽培に手はかかりませんが、品質の良いゆり根を収穫するためにこの時期に「花芽切り」という作業が必要になります。
作業自体は簡単なので、この機会にパパッとやってしまいましょう。
ゆり根の花芽というのは、この時期に株の頂点にできる蕾(つぼみ)のこと。
この蕾が膨らんで花を咲かせます。
下の写真は昨年撮影したものですが、観賞用に花芽を残しておいたゆり根の花です。
なかなか見ごたえのある綺麗な花を咲かせます。
しかし、これだけ大きな花をたくさん咲かせるには、やはり多くのエネルギーを消費します。
花が咲くと収穫できるゆり根も小さくなってしまいますし、球根に苦みも出てしまいます。
なので少しもったいないですが、美味しいゆり根を収穫するために蕾のうちに花芽を切ってしまうのです。
この先端の膨らんだ部分を
ハサミでチョキンと切ってやります。
たったこれだけ。
この調子で全ての株の花芽を切ってしまいましょう。
育てている株が多ければ観賞用に少し残しておくのもオススメです。
花芽を切る理由は良いゆり根を収穫するためと言いましたが、もう一つ「株を倒れにくくするため」という理由もあります。
見てのとおりゆり根は茎が細いわりに背が高く不安定です。
花芽を切らずに蕾が膨らんでくると、頭が重くなるので株はさらに不安定になります。
ここに強い風が吹けばひとたまりもありません。
まとめてなぎ倒されてしまいます。
オニユリの開花時期はただでさえ台風シーズンと重なるので、風の対策はそれなりに重要です。
風対策に倒伏防止の紐を張ったりはするのですが、確実ではありません。
台風並みの風には気休めにしかなりませんが、花芽を切ることで頭が軽くなるので多少は倒れにくくなります。
根が弱いゆり根は倒れてしまうと株がかなり弱ってしまうので、できる対策はすべて打っておくに越したことはありません。
花芽を切ったら株元にパラパラと有機肥料を与えてやりましょう。
オニユリの根はそれほど発達しておらず、あまり離れた場所に追肥をしても養分を吸収することができないので、根元から15cmくらいの場所に追肥をします。
化成肥料でも良いですが、あくまで量は少なめに。
ゆり根が収穫できる「オニユリ」は、山で自生しているくらい強い品種なので肥料をやらなくても特に問題はありません。
球根を太らせるために肥料を与えすぎると、かえって病気にかかりやすくなって味も悪くなります。
収穫までにゆり根の追肥はこの一回で十分です。
花芽切りと追肥さえ終わってしまえば、収穫までそれといった作業はありません。
「ユリクビナガハムシ」の発生だけは怖いので、たまに様子を見に来てやりましょう。
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