冬になると毎年やっている恒例の作業「寒起こし」。
霜の降りる寒い時期に、スコップで畑の土を荒く起こしてやることで、土壌の病原菌などを死滅させて土をリフレッシュさせます。
寒起こしの効果
寒起こしの効果は主に3つ
- 地中にいる病原菌や害虫を死滅させる
- 地中にある雑草の種を寒さで駆除する
- サラサラの通気性の良い土になる
などの効果があると言われています。
実際のところ本当に効果があるのかという話ですが・・・。
①に関しては正直分かりません。
病原菌や害虫の密度が下がったかどうか私には調べる方法がないですし、寒起こしをした場所としていない場所で翌年の病気の発生率が変わったという実感もありません。
そもそも家庭菜園は輪作が基本なので、同じ場所に同じ野菜を連続で植えることもありません。
②と③に関しては、経験上ある程度の効果はあるのでは、と思っています。
寒起こしをした場所としていない場所では、春先の雑草の生え方がずいぶん違います。
また、寒起こしをした直後は土の塊がゴロゴロしていますが、1か月もたつとサラサラの乾いた地面になります。
まあなんだかんだで冬は他の時期に比べて暇なので、『効果が多少でもあるならやっておこう』と言うのが本音です。
あ、ちなみに冬に霜が降りない暖かい地域では寒起こしの効果はありませんので悪しからず。
寒起こしの時期
周囲の農家さんは1月から2月の本格的に寒くなる時期に寒起こしをすることが多いようです。
朝早くに、大型のトラクターで畑を起こしているのをたま~に見かけます。
私も寒起こしを行うのは1月の上旬くらいなのですが、トラクターがある農家さんならともかく、私のようにスコップで寒起こしをする家庭菜園では、1月の朝のカチカチに凍った土を掘るのは一苦労です。
昼前は融けた霜で地面がベチャベチャになっていることがあるので、地面が乾き始める昼過ぎくらいに行うのが良いと思います。
寒起こしの方法
実際に寒起こしをやってみましょう。
『寒起こしの方法』というほどのものでもないですが。
スコップを深く地面に突き刺して
塊のまま土を起こして、上下をひっくり返す。
手順としてはこれだけです。
方法は簡単ですが、実際にやってみるとかなりの重労働です。
実際に寒起こしをしてみましょう。
ここが今回寒起こしをするスペースです。夏にはスイカを育てていました。
寒起こしと直接関係はありませんが、私の場合は寒起こしの前に『バーク堆肥』や『籾殻くんたん』などの土壌改良資材をまきます。
それほどしっかり耕さなくても、霜柱が凍って融けてを繰り返して、自然に資材と土を混ぜてくれるので耕運機を使う手間なく土壌改良をしてくれるからです。
どちらにしろ春までに土壌改良はしなければいけないので、寒起こしと一緒に終わらせてしまおうという魂胆です。
最初は単に、寒起こしをした場所としていない場所を見分けるために始めたのですが。
これが寒起こし後の状態です。
こんな感じで、塊のまま起こすのがコツで、土の表面積が増えるため早く凍結、乾燥して土をサラサラにしてくれます。
今回寒起こしをした範囲は10坪もありませんが、それだけでも体がポカポカしています。
冬はまだまだこれからです。
一度に畑全体をやるのは大変なので何日かに分けてのんびり行うと良いですよ。
追記
前回寒起こしをしてから1か月後の畑の様子です。
土の表面がサラサラしているのが分かるのではないでしょうか。
1か月前には大きな土の塊ばかり目立っていましたが、あれだけデコボコだった状態からは想像がつきません。
これを自然の力だけでやってしまうのですから、本当に大したものですね。
コメントを残す