落ち葉と米ぬかで簡単腐葉土づくり

落ち葉

今日は、早朝に少し雪がチラついていました。
かなり寒いですが、今日も元気に畑に出張です。

とはいえ畑にはもうネギと大根、白菜くらいしか残っていないので今年の野菜の世話は特にありません。
でも来年も良い野菜を育てるために、冬の間にやっておくことはまだまだあります。

今日はそんな冬の畑仕事のひとつ、腐葉土づくりをします。
腐葉土といってもそんなに本格的なものではありませんけどね。

 

まず準備するのは

落ち葉

たくさんの落ち葉(クヌギやコナラなどの広葉樹)と

米ぬか

米ぬかです。

落ち葉は近場の林や街路樹が植えられている公園で。
米ぬかは精米所に行けばいくらでも手に入ります。

私は毎年、広葉樹の落葉が始まる11月中頃から、近所の公園で竹ぼうきと袋を持って落ち葉集めをしています。
たくさん樹が生えている場所なので、30分も集めれば軽トラックに乗りきらないくらいの落ち葉を集めることができます。

米ぬかは土中の微生物のエサになって、落ち葉の分解を助けてくれます。
栄養分も豊富で上手く使えば良い有機肥料にもなりますが、油分が多く虫がわきやすいので早めに使い切るようにしましょう。

 

さて、さっそく腐葉土づくりを始めていきましょう。

まず、畑に30~40cmくらいの深さの溝を掘ります。
溝を掘る場所には、来年「畝と畝の間の通路」になる予定の場所を選びます。

溝掘り

スコップで溝を掘って、土を溝の両側に積み上げていきます。
スコップの刃の部分の長さがだいたい30cmくらいなので、私はそれより少し深めを目安にしています。
そんなに几帳面になる必要はありませんが、あまり深くしすぎると埋めた落ち葉がなかなか分解されなくなってしまいます。

落ち葉と米糠

溝が掘れたら、溝に落ち葉を入れていきます。
落ち葉を地面スレスレくらいまで入れたら、上から踏みつけて圧縮して上に米ぬかを振りかけていきます。
落ち葉は踏むとかなり縮むので、「落ち葉を入れて踏む」➔「米ぬかを振りかける」を交互に繰り返します。

溝の深さにもよりますが、3回くらい繰り返せば溝がいっぱいになるので、両側に寄せておいた土を溝の上に戻します。

埋め戻し

こんな感じで、落ち葉が見えなくなるように埋め戻します。
落ち葉が分解されるにつれて沈んでいくので、周囲より少し盛り上がったくらいがちょうどいいですよ。

これで作業は完了です。
あとは1~2年かけてゆっくり落ち葉が分解されて、周囲の野菜の養分になっていきます。

腐葉土は肥料分はそれほど多くありませんが、畑の水はけを良くして土をフカフカにしてくれます。
落ち葉を埋めた周囲の畝は水はけがかなり良くなるので、乾燥を好む野菜を近くに植えると良く育ちます。
ただ毎年同じ場所に腐葉土を作ると畑が乾燥しすぎてしまうので、毎年少しづつ場所をずらして作ると良いですね。

この腐葉土づくりは、未熟なままの落ち葉を畑に埋めてしまうので場所選びに少し注意が必要ですが、小まめな切り返しや温度管理が不要なので畑にあまり来れない人でも簡単に行うことができます。
特に水はけの悪い畑には効果が抜群なので、落ち葉が手に入るのなら畑仕事がひと段落しているこの時期に腐葉土づくりに挑戦してみましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

86年生まれの酒が飲めない九州男児。 家庭菜園が好きすぎて自分の畑を手に入れるためだけに農家になった。 5年前に新規就農し、現在は野菜のネット販売でお金を稼ぎながら家庭菜園を楽しむ「JAに野菜を売らない農家」。 現在家庭菜園16年目。