トマトを育てていると必ず生えてくるのが、この「脇芽」です。
通常はかき取って捨ててしまうのですが、この脇芽を挿し芽して育てることで、立派な苗として利用することができます。
脇芽挿しは、単に苗の代金を節約できるだけでなく、栽培期間がずらせるので長く収穫を楽しむことができるというメリットもあります。
脇芽挿しの方法は簡単です。
まず親となるトマトから脇芽を取ります。
伸びている脇芽のなかで、勢いの良いものを選んで切り取りましょう。
第一花房(一番最初に咲いた花)から一つ下の脇芽は、特に勢いが強いのでオススメです。
挿し芽に使う脇芽は、あまり小さなものだと収穫できるまでに時間がかかってしまいます。
反対に、あまり伸びすぎた脇芽を使うと挿し芽の成功率が低くなります。
脇芽挿しに使う脇芽は、10~15cmくらいの長さになってから使いましょう。
脇芽を取ったら、あとは畑に脇芽を挿しておくだけです。

指や棒などで、地面に深さ3センチメートルほどの穴を開けて
脇芽を差し込んで、軽く土を寄せてやります。
使う脇芽が長い場合は、もっと深くまで挿しても構いません。
最初の数日は日中にクタッとなって、夕方に起き上がるのを繰り返しますが、乾燥させすぎないように管理すれば1週間くらいで新しい根が出てきます。
日中にも苗が起き上がるようになってきたら、通常のトマトの栽培と同じように、水遣りを控えめにして育てるようにしましょう。
トマトは挿し芽がしやすい作物なので、畑に直接挿し芽をする方法でも成功しやすいですが、根が出る前に猛暑や乾燥が続くと枯れてしまうことがあります。
晴れの日が続く場合や、毎日畑の様子を見に行けない方は、根が出るまでプランターなどで管理した方が確実に挿し芽を成功させることができます。
プランターで脇芽挿しをする場合は、2~3週間ほどはプランターで管理し、挿し芽した脇芽が生長しているのを確認してから畑に植え付けます。
挿し芽をした苗は、親となったトマトから1、2か月ほど遅れて収穫が始まるので、時期をずらして長く収穫を楽しむことができます。
品種や地域によって差がありますが、6月下旬~7月上旬頃までは脇芽挿しを行うことができますよ。
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