長い冬を乗り越えた玉ねぎは、暖かくなると休眠から目覚めてグングンと成長をはじめます。
冬越しが一番の難所である玉ねぎは、ここまで来ればよほど失敗することはありません。
ですがここでひと手間かけてやることで、より品質の良い玉ねぎを収穫できるようになります。
今回は、ワンランク上の玉ねぎを収穫するための、ポイントを紹介します。
玉ねぎの追肥と除草
休眠から目覚めた直後のタイミングで玉ねぎに追肥をすることで、玉ねぎが大きく育つようになります。
品種によって追肥の時期は違いますが、冬のあいだ成長が止まっていた苗が大きくなり始めた時期がベストです。
ですが追肥の前に、ちょっともうひと手間かけてやりましょう。
草抜きと枯れ葉の欠き取り
暖かくなると、玉ねぎだけでなく雑草も成長をはじめます。
玉ねぎが大きくなる前に雑草に負けてしまうと、ピンポン玉のような小さな玉ねぎになってしまいます。
少なくとも玉ねぎが肥大期に入るまでは、こまめに雑草を抜くようにしましょう。
マルチ栽培の場合はそこまで雑草だらけになることはありませんが、マルチの穴から雑草が生えてくることがあります。
このようにマルチの穴から生えてきた雑草は早めに抜くようにしましょう。
また、このように枯れてしまった葉も早めに取り除いてやりましょう。
枯れた葉や弱った葉は病気にかかりやすく、本体とつながっているため健康な葉にまで病気が感染してしまうことがあります。
玉ねぎの追肥
雑草を抜いて、枯れた葉も取り除いてスッキリしたら、お待ちかねの追肥をします。
マルチが無い場合は、他の野菜と同じように株間に追肥をすれば良いですが、マルチがある場合はそうもいきません。
少し手間がかかりますが、マルチの穴に「ひとつまみ」ずつ追肥をしてあげましょう。
このとき苗に直接肥料が触れないように、少し離した位置に追肥しましょう。
玉ねぎ専用「一発肥料」
ちなみに植え付けのときに、玉ねぎ専用の「一発肥料」をやっている場合は、追肥は不要です。
普通の肥料よりは割高になりますが、マルチ栽培で追肥が面倒なときは、一発肥料を使うのも良いかもしれません。
玉ねぎの追肥は早めに
玉ねぎの追肥は「休眠期が終わった直後」にするのが重要です。
追肥が遅れて、玉ねぎの肥大が始まったあとに追肥をしてしまうと、締まりの悪い玉ねぎになってしまい、味も保存性も悪くなります。
なんらかの理由で追肥が遅れてしまった場合は、いっそ追肥をあきらめてしまった方が良いでしょう。
玉ねぎの水遣り
玉ねぎは根が浅いため、乾燥にはそれほど強くありません。
とくに、玉ねぎは肥大期に水分が不足すると、玉が大きくならないことがあるため、肥大期の乾燥には十分注意しましょう。
とはいえ、水をやり過ぎて過湿になっても病気が発生しやすくなります。
毎日の水遣りは必要ありませんが、あまりにも雨が降らない日が続いて、土がカラカラになっているようなら水遣りをするようにしましょう。
あとは待つだけ
天候や病気などのアクシデントは別ですが、玉ねぎは他の野菜と比べて育てるのに手間がかかりません。
休眠後の追肥が済んだら、あとは雑草と乾燥にだけ気を付けてやれば、5月~6月頃には美味しい玉ねぎが収穫できますよ。
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