家庭菜園の初心者でも簡単に育てることができる「ジャガイモ」ですが、ひとつだけ多くの方を悩ませている問題があります。
それは・・・
「ジャガイモはいつ収穫したらいいのでしょうか?」
というものです。
地上部が枯れ始めたら?
それとも完全に枯れてから?
実はジャガイモの適切な収穫時期は「収穫する季節」と「収穫したイモの利用方法」で変わってきます。
今回は収穫時期とその用途から見た、適した収穫のタイミングを説明します。
春植えジャガイモの収穫時期
春植えジャガイモの収穫のタイミングは「地上部が完全に枯れてから」が基本です。
地上部が完全に枯れたジャガイモは、葉や茎の栄養分がイモに集中しているため味が良くなります。
また、きちんと成熟させてから収穫したイモの方が、保存性も高くなるのです。
ジャガイモをたくさん栽培していて長く貯蔵しておきたい人や、秋の種イモ用として保存しておきたいのなら、地上部が完全に枯れてから収穫するのがおススメです。
ただし春植えのジャガイモは、収穫時期が梅雨と重なってしまうことも多いです。
梅雨入りしてしまうと、天気次第ではいつまで経っても収穫ができず、イモが傷んでしまうこともあります。
梅雨入り前ギリギリに収穫してしまうのが理想ですが、まだ地上部が青々して収穫に早い場合は、梅雨の晴れ間を狙って収穫すると良いでしょう。
例外は、小規模な家庭菜園で少量のジャガイモしか育てていない場合です。
すぐ食べきれてしまう量であれば、それほど長く保存する必要がありませんから、地上部が枯れ始めてきたら自分が食べたいタイミングで収穫してしまえば大丈夫です。
秋植えジャガイモの収穫時期
秋植えジャガイモの収穫のタイミングは「地上部が枯れ始めたとき」です。
その理由はジャガイモの地上部が枯れる原因にあります。
春植えのジャガイモが「イモに養分を送って地上部が枯れる」のに対し、秋植えのジャガイモは「寒さで地上部が耐えられなくなって枯れる」からです。
ジャガイモは涼しい気候を好みますが寒さには弱く、気温が10度を下回るようになると急激に生育が衰えます。
霜が降りるような時期になると、地中のイモも傷んでしまうので、完全に枯れるのを待つことなく収穫した方が良いイモが収穫できるのです。
これは翌年の種イモとして保存する場合も同様です。
春植えのジャガイモと違い、秋植えのジャガイモは気温の低い時期に収穫します。
気温の低い時期はイモの養分も消費されにくいので、春ほどイモを充実させなくても長期間保存することが可能なのです。
例外は真冬にも霜が降りないような温暖な地域です。
このような温暖な地域では地上部が寒さで枯れることもありませんので、春植えのジャガイモと同様、地上部が完全に枯れるまで待ってから収穫した方が良いイモが収穫できるでしょう。
ジャガイモは収穫のタイミング次第で、その保存性が大きく変わります。
美味しいジャガイモを長期間楽しむために、自分の地域に最も適した収穫時期を見極めるようにしましょう。
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