スイカの育て方

スイカ

基本情報

分類 ウリ科
種まき 3月中旬~3月下旬
植え付け
5月上旬~5月中旬
収穫 7月中旬~8月下旬
連作障害 4~5年あける
発芽適温 25~30℃
生育適温 25~30℃

種まき

  • ポットに3粒ずつ種をまき覆土する。

苗から育てるのが無難

スイカの種をまく時期はまだ気温が低いので、育苗にはハウスなどの加温設備が必要です。
手間も時間もかかるため、「どうしても育てたい品種がある」というのでなければ苗を購入したほうが無難です。

間引き

  • 本葉1~2枚になったら、間引いて1本にする。

植え付け・敷きわら

  • 本葉5~6枚になったら、株間1メートル以上で植え付ける。
    栽培には苗を中心として「2メートル×2メートル」程度のスペースが必要。
  • 株の周囲に敷きわらをして、泥はねや乾燥を防止する。

幼苗を保護する

スイカには「ウリハムシ」などの害虫がつきやすく、植え付けてすぐの弱い苗が食害されると後の成長に大きく影響します。
苗がある程度成長するまでは、苗キャップや防虫ネットなどで保温や害虫除けをしてやると良いでしょう。

整枝・摘心

  • 本葉5~6枚になったら、親づるの先端を摘心する。
  • 生育の良い子づる3~4本を伸ばし、他の子づるはすべて摘み取る。
    子づる同士が絡まないように誘引する。

人工授粉

  • 雌花が開花したら、新しい雄花を切り取って花びらを取り除き、花粉のついた雄しべを取り出す。
    雄しべの花粉を雌しべの先端に軽くこすりつけて受粉させる。
  • 気温が上がると花粉の受粉能力が落ちるため、人工授粉は朝早くに行うと良い。
  • 収穫日の目安になるので、花の近くにラベルなどを付けて受粉した日を記録しておくこと。

人工授粉で確実な受粉を

受粉は虫によっても行われますが、確実に実をつけるためには人工授粉をした方が良いでしょう。
人工授粉は早朝に行った方が成功率が高いので、遅くとも午前中には行います。
おおよその収穫時期は受粉からの日数で判断できるので、人工授粉をすると収穫時期を逃す心配も少なくなります。

摘果

  • 実がつきすぎている場合は、子づる1本につき実が1~2個になるように摘果する。
  • 摘果は実の大きさがテニスボールサイズのころに行う。
    基本的に形の良い実を残すが、各子づるの2~3番花の実が品質の良いスイカになりやすい。

実のつけすぎに注意

品種によって異なりますが、一般的に実をつけるのは大玉スイカで「1本のつるに1個まで、株全体で2~3個程度」、小玉スイカは「1本のつるに1~2個、株全体5~6個程度」が基本です。
実をつけすぎると栄養が分散してしまい、ひとつひとつの実が小さく甘みも足りなくなってしまいます。

追肥

  • 最初の実の大きさがテニスボールサイズになったら、1回目の追肥を行う。
  • 1回目の追肥から2~3週間後に2回目の追肥を行う。

トレイを敷いて果実を保護する

果実が地面に直接触れると、そこから傷んだり虫に食べられてしまうことがあります。
果実がある程度の大きさ(ソフトボール大)になったら、発泡スチロールのトレイなどを敷いて実を保護してやりましょう。

収穫

  • 大玉スイカなら受粉から45~50日、小玉スイカなら35~40日が収穫の目安。
    果実のついた節の巻きひげが茶色く枯れてきたら収穫適期。
  • 収穫日数は品種によって差があるので、品種ごとの目安を調べておくこと。

見た目で判断するのは難しい

実の大きさや縞の色、巻きひげや叩いた音など収穫時期を判断する方法はいろいろありますが、どれも慣れないと難しく簡単にできることではありません。
果実ごとの受粉日を控えておくのは面倒かもしれませんが、よほどの熟練者でない限りは受粉日からの日数で収穫時期を判断した方が無難です。

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86年生まれの酒が飲めない九州男児。 家庭菜園が好きすぎて自分の畑を手に入れるためだけに農家になった。 5年前に新規就農し、現在は野菜のネット販売でお金を稼ぎながら家庭菜園を楽しむ「JAに野菜を売らない農家」。 現在家庭菜園16年目。