貸し農園での家庭菜園に必要な道具

市民農園

貸し農園(市民農園)での家庭菜園に必要な道具を紹介します。

借りている広さが10㎡より狭いくらいの畑であればこちらを参考にしてもらった方が良いかもしれません。

ないと困るもの

以下に紹介するのは家庭菜園を始めるのに最低限揃えておきたい道具です。
これがあれば、とりあえず家庭菜園を始められます。

鍬(備中鍬・平鍬)

平鍬と備中鍬

土を耕す、畝をたてる、溝を掘るなどいろいろな用途に使用できます。

平鍬(右側)は畑を耕すだけでなく、畝をたてたり種の覆土や鎮圧をしたりと幅広い用途で使用できます。
備中鍬(左側)は「マンノウ」とも呼ばれ、粘土質の畑を耕したり、イモ類を収穫するのに役に立ちます。

どちらも役に立ちますが、通常の畑であれば最初の1本には用途の広い「平鍬」をおすすめします。

スコップ

剣先スコップと角スコップ

畑を耕したり畝を作ったり野菜の収穫をしたりと、一通りの作業はこれ1本でこなせます。
先端が尖っている「剣先スコップ」と先が四角い「角型スコップ」がありますが、家庭菜園には土を掘りやすい「剣先スコップ」を選びましょう。

ジョウロ

ジョウロ

普段の水遣りや液体の肥料を与えるときに使います。
「ハス口」が取り外しできるプラスチック製のものが便利です。

あまり小さなジョウロだとハス口からきれいに水が出ませんし、水汲みの回数も増えて面倒です。
6~10リットルくらいの容量で、自分の体力や畑の広さと相談して選びましょう。
※「〇型」と表記されているものもありますが、型=リットルと同じです。

バケツ

バケツ

水を汲んだり野菜を収穫したり、植え付け前の苗に吸水させたりと用途はさまざま。
1個買っておくと、いろいろな場面で役に立ちますよ。

移植ゴテ

移植ゴテ

苗の植えつけや植え替えに使用します。
スコップよりも細かい作業に向いています。
苗を植えるときの簡易な「ものさし」代わりにもなります。

園芸ハサミ

園芸ハサミ

野菜の収穫や整枝だけでなく、紐を切ったり土や肥料の袋を開けたりと家庭菜園には欠かせません。
最初の1本は、これらすべての用途に使用できるクラフトハサミ(画像右側)を購入しましょう。
サビにくいステンレス製がおすすめです。

肥料

化成肥料同じ畑で野菜の栽培を続けていると、土の中の栄養分が少なくなって野菜の育ちが悪くなります。
栽培期間の長い野菜を育てるときは、定期的に肥料を与えて栄養分を補給してあげましょう。

肥料は水分を含むと劣化するため、保管場所に注意してできるだけ1年で使い切れる量を買いましょう。

堆肥

牛ふん堆肥化学肥料のみで野菜の栽培を続けていると、だんだん土が固くなって野菜が育ちにくくなってしまいます。
堆肥を土に混ぜ込むことで、フカフカの良い土を保つことができます。

堆肥には「鶏糞堆肥」や「牛糞堆肥」などの動物の糞を発酵させたものと、「バーク堆肥」などの樹木の皮を発酵させたものがあります。

鶏糞堆肥は少々扱いが難しいので、慣れないうちはバーク堆肥や牛糞堆肥の使用をおすすめします。

石灰

石灰多くの野菜は弱酸性の土を好みますが、日本では酸性の雨や肥料の影響で自然と土が酸性に傾いてしまいます。
そのため、石灰などのアルカリ資材で酸性の土を中和してやる必要があります。

ホームセンターなどで売っている資材には「消石灰」、「苦土石灰」、「有機石灰」などがありますが、有機石灰 < 苦土石灰 < 消石灰 の順で酸度を中和する力が強くなります。

中和する力が強い資材は植物にダメージを与えやすいので、1~2週間ほど土になじむのを待ってから苗を植え付ける必要があります。

 

あると便利なもの

以下に紹介する道具は、なくても家庭菜園はできますが、あればより作業を便利にしてくれます。

草刈鎌

鎌

草刈りや野菜の収穫に使います。
草刈鎌は用途によっていろいろな種類があるので一度店でサイズや形状を確認してから購入するといいでしょう。

サビにくいステンレス製がおすすめです。

鎌の種類と特徴はこちらへ → 草刈鎌の種類と使い方 | 家庭菜園の鎌選び

レーキ

レーキ

畝の表面を平らにならしたり、刈った雑草を集めるのに使用します。

三角削り(三角ホー)

三角ホー

雑草を土の表面ごと削り取ります。
雑草が小さいうちにこまめに削り取ることで、草刈りの手間を減らすことができます。
除草以外にも中耕や土寄せに使用することもできます。

支柱

園芸支柱

背の高くなる野菜や、つる性の野菜を育てるときにはほぼ必須の道具です。
植えたばかりの苗が根付くまでの支えとしても使います。
苗の支えに使うなら90cmくらいの長さで十分ですが、トマトやキュウリを育てるなら1.8mくらいの長さの支柱が必要になります。

園芸紐

支柱と野菜を結ぶのに使います。
ビニール紐などの化学繊維と、麻紐などの天然繊維があります。
家庭菜園では、土に混入しても自然に分解される天然繊維がおすすめです。

マルチシート(マルチフィルム)

黒マルチ

畝の表面に敷くことで、雑草防止、乾燥防止、地温上昇などの効果があります。
いろいろな種類がありますが、通常マルチシートといえば「黒マルチ」が一般的です。
黒マルチは雑草防止と地温上昇の効果が高く、畑に来れる頻度の少ない週末農家には必須のアイテムです。

寒冷紗(防虫ネット)

寒冷紗

害虫に野菜を食害されるのを防ぎます。
発芽直後の種が鳥に食べられてしまうのを防ぐこともできます。

冬野菜の霜よけや、幼苗の保温にも利用されています。

つるものネット

きゅうりネット

キュウリやゴーヤ、エンドウなどのつるもの野菜を栽培するときに使います。

ものさし

ものさしとメジャー

苗を植える間隔や畝の幅を測るのに使います。
竹や棒などに5~10cm間隔で目印を付けたものでも代用できます。

さくり縄

さくり縄

紐を張って、きれいな畝をつくったり苗を真っすぐ植えるための目印にします。
二本の棒に紐を結んだだけの簡単なものですが、初心者から上級者まで使える便利な道具なので作っておいて損はありません。

手袋

手袋

手が土などで汚れるのを防ぐことができます。
野菜の中にはトゲのあるものや葉に触るとニオイがつくものもあるので、1つ持っていると役立ちます。

農薬

農薬

野菜も生き物なので、どんなに大切に育ててもときには害虫が付いたり病気になったりします。
早めに対処すれば完治することも多いので、もしものときは農薬の使用も検討してください。

工具箱

工具箱

家庭菜園に使う道具は1カ所に収納しておいたほうが管理がしやすいです。
適当なサイズの箱があれば、あえて専用のものを購入する必要はありません。

耕運機

ミニ耕運機

小さいものでも鍬で耕すより格段に速く畑を耕すことができます。
畑が広くなり、鍬で耕すのが大変になってきたら購入を考えても良いでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

86年生まれの酒が飲めない九州男児。 家庭菜園が好きすぎて自分の畑を手に入れるためだけに農家になった。 5年前に新規就農し、現在は野菜のネット販売でお金を稼ぎながら家庭菜園を楽しむ「JAに野菜を売らない農家」。 現在家庭菜園16年目。