基本情報
分類 | ヒガンバナ科 |
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種まき | 7月下旬~9月上旬 |
植え付け |
10月上旬~4月中旬(3年目以降) |
収穫 | 4月中旬~5月上旬(5年目以降) |
連作障害 | 1~2年あける |
発芽適温 | 20℃前後 |
生育適温 | 20℃前後 |
種まき
- 畑に直接、またはプランターに条間10cmで「すじまき」する。
1cmほどの間隔で種をまき、1~2cmの厚さに覆土する。
(ある程度密植した方が生育も良く雑草も生えにくいため、通常は2~3条まきにする) - 発芽までは早いもので1か月弱、遅いもので2か月以上かかる。
発芽するまでは土が乾きすぎないように管理する。 - 発芽後は葉の枚数が3枚以上になるまで(種まきから約3年)仮の畝やプランターで育苗し、3年目の秋に定植する。
- 高温と乾燥に弱いので、半日影の場所で栽培するか、遮光ネットで夏の直射日光を遮ること。
種からの栽培は高難度!
行者にんにくの種は、発芽率が非常に低いうえに種の寿命も短いため、種から育てるのは難易度が高いです。
種から育てると収穫まで5年以上もかかってしまうので、できるだけ苗から購入した方が無難です。
芽が出なくてもあきらめずに
行者にんにくは発芽してからの成長が遅いので、種をまいた年に地上に芽が出てこないことも珍しくありません。
年内に芽が出なくてもあきらめずに、翌年の春までは水やりなどの世話を続けましょう。
植え付け
- 3年生以上の苗を、条間25~30cm、株間10~20cmで植え付ける。
(ある程度密植した方が、雑草が生えにくく乾燥にも強くなる) - 苗の植え付けは、やや深植え気味に。
鱗茎(球根)の場合は、鱗茎の先端が5cmほどの深さになるように植え付ける。 - 高温と強い日差しに弱いので、半日陰の場所に植え付ける。
(無理なら夏場は遮光ネット等で日除けをつくる)
追肥
- 7月下旬頃になると地上部が枯れる。
秋(9月以降)になったら、地上部が枯れた株元に堆肥や緩効性の有機肥料を施す。
肥料は堆肥や有機肥料を中心に
行者にんにくは山菜として野山に自生しているくらいなので、肥料をそれほど与えなくても栽培することができます。
過剰な肥料は病気の原因になるので、堆肥や有機肥料を中心とした土づくりを行いましょう。
収穫
- 草丈が15~25cmになったら収穫適期。
- 株元から3~4cmを残して全体を刈り取るか、2~3枚の葉を残してかき取るようにして収穫する。
一度に収穫しすぎないように
行者にんにくは生育が遅いので、すべての葉を刈り取ってしまうと再生まで2~3年かかります。
同じ株から毎年収穫を続けたいのなら、一株に2~3芽を残して収穫するようにしましょう。
増やし方(株分けと種)
株分け
- 植え付けから3年目以降(種まきから6年目以降)に株分けが可能。
- 地上部が枯れた9月以降、根を傷つけないように株を掘り起こして鱗茎を分割する。
(鱗片ひとつひとつに根がついているように) - 株分けした鱗茎(球根)は、鱗茎の先端が5cmほどの深さになるように植え付ける。
種
- 7~8年生の株になると、開花して種ができるようになる(7月頃)。
- 種を包む果実が黄緑色から茶色に変色し始めた頃に、花茎を切り取って採種する。
早すぎても遅すぎても発芽しにくくなるので、採種時期を逃さないように。 - 採種後、種を取り出して1週間ほど水に浸けておく(毎日水は交換する)。
- 水に浸けた後の種は、できる限りすぐにまくこと(遅くとも1~2週間以内)。
行者にんにくの種は乾燥すると発芽しにくくなるので保存には向かない。
冬越し
- 北海道で自生しているほど寒さには強いため、基本的に防寒対策は不要。
- 発芽してすぐの小さな苗や、乾燥している畑の場合は、腐葉土や落ち葉などを被せてマルチングしておく。
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